【歌詞の世界】映画「天気の子」愛にできることはまだあるかい

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あなたの大好きな曲はなんですか?

 

・家や車でよく聴く曲
・カラオケで必ず歌う曲
・懐かしい昔の曲

 

これらのたくさんの大好きな曲たちが、

僕たちの人生に彩りを添えてくれます。
豊かにしてくれます。

 

いや〜音楽って本当に素晴らしいですよね。

 

ところがそんな素敵で大好きな曲でも、

 

どんな歌詞や世界観なのかが
よくわからない曲が多くないですか?

 

僕はたくさんありますよ。笑

 

詞が伝わらない曲って意外と多いのですが、
僕はRADWIMPSの歌詞の素晴らしさにいつも感銘を受けています。

 

今回は、昨日観てきた天気の子の主題歌である

「愛にできることはまだあるかい」

を紐解いてみます。

 

2回目の鑑賞でしたので、曲を噛み締めながら味わうことができました。

 

愛にできることはまだあるかい

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愛にできることはまだあるかい


何も持たずに 生まれ堕ちた僕
永遠の隙間で のたうち回ってる

諦めた者と 賢い者だけが
勝者の時代に どこで息を吸う

支配者も神も どこか他人顔
だけど本当は 分かっているはず

勇気や希望や 絆とかの魔法
使い道もなく オトナは眼を背ける

それでもあの日の 君が今もまだ
僕の全正義の ど真ん中にいる

世界が背中を 向けてもまだなお
立ち向かう君が 今もここにいる

愛にできることはまだあるかい
僕にできることはまだあるかい

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ
君と分け合った愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

愛にできることはまだあるかい
僕にできることは まだあるかい

運命とはつまり サイコロの出た目?
はたまた神の いつもの気まぐれ

選び選ばれた 脱げられぬ鎧
もしくは遥かな 揺らぐことない意志

果たさぬ願いと 叶わぬ再会と
ほどけぬ誤解と 降り積もる憎悪と

許し合う声と 握りしめ合う手を
この星は今日も 抱えて生きてる

愛にできることはまだあるかい?
僕にできることはまだあるかい

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ
君と育てた愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

愛にできることはまだあるかい
僕にできることは まだあるかい

何もない僕たちに なぜ夢を見させたか
終わりある人生に なぜ希望を持たせたか

なぜこの手をすり抜ける ものばかり与えたか
それでもなおしがみつく 僕らは醜いかい
それとも、きれいかい

答えてよ

愛の歌も 歌われ尽くした
数多の映画で 語られ尽くした

そんな荒野に 生まれ落ちた僕、君 それでも

愛にできることはまだあるよ
僕にできることはまだあるよ

僕は、野田洋次郎さんの詞が大好きです。言葉の選び方、紡ぎ方が絶妙すぎて感動します。

 

形は違えど、僕もこうしてブログで言葉を使いますし、ライティングの勉強もしています。

 

彼は桁外れの天才肌ですね。

知的で感性も豊かで素晴らしい。

 

「愛にできることはまだあるかい」というこの曲が、天気の子という映画の世界観を表現しています。

 

それでは、芸術作品とも呼べるこの曲を洞察してみましょう。

 

何も持たずに 生まれ堕ちた僕

ライティングの基本ですが、
冒頭が本当に重要です。

 

読む人を引き込むような書き出しを意識するのですが、この曲の冒頭が最高です。

 

「静」を感じさせる静かな入り。
「静」「0」「スタート」「無」

 

そんなものを連想させます。
ここから物語がスタートするんだなと思わせてくれますね。

たった一行で世界観を感じ取ることができてしまいます。

すごい。

諦めた者と 賢い者だけが
勝者の時代に どこで息を吸う

支配者も神も どこか他人顔
だけど本当は 分かっているはず

勇気や希望や 絆とかの魔法
使い道もなく オトナは眼を背ける

「息苦しさ」「孤独感」「厳しい現実」

 

僕たちが生きる社会を比喩を使いながら表現しますが、言葉のチョイスとか、絶妙ですよね。

素晴らしいなぁ。

 

ここで唯一、僕がうまく解釈できない部分が出てきます。

「諦めた者」

「諦めた者が勝者の時代」って、どういうことだろう。

 

諦めて開き直った者という意味だろうか。

 

天気の子のクライマックスシーンでは、
穂高が開き直って突き進みますので、

 

おそらくそういう意味かなと思いますが、
いろいろと考えさせてくれますね。

 

社会も大人たちも神すらも手を差し伸べてくれない。

人間は大きな力や可能性を持ってるのに、普段は誰もその力を使うことはない。

 

そんな社会で僕は何ができるのだろうか?

 

君がくれた勇気だから 君のために使いたいんだ
君と分け合った愛だから 君とじゃなきゃ意味がないんだ

この曲で一番好きなのがここなんですが、
単純に、感性によく響いていいですよねぇ。

 

この厳しすぎる現実社会において、
勇気がやはり僕たちの希望なんだ。

うん、やっぱりいい。

運命とはつまり サイコロの出た目?
はたまた神の いつもの気まぐれ

選び選ばれた 脱げられぬ鎧
もしくは遥かな 揺らぐことない意志

果たさぬ願いと 叶わぬ再会と
ほどけぬ誤解と 降り積もる憎悪と

許し合う声と 握りしめ合う手を
この星は今日も 抱えて生きてる

人間を取り巻く様々な感情が今日もこの星に溢れている。

そんなことを連想させようとしています。

多様であり、複雑であることを表現したいのでしょう。

 

何もない僕たちに なぜ夢を見させたか
終わりある人生に なぜ希望を持たせたか

なぜこの手をすり抜ける ものばかり与えたか
それでもなおしがみつく 僕らは醜いかい
それとも、きれいかい

ここもね、グッとくるんですよ。

 

哲学的で、人間の根幹に対する問いですよこれは。人生の意味を我々に問うています。

 

「夜と霧」のフランクルを連想してしまいました。「人生はどんな状況でも意味がある」と説いたフランクル。

 

あるとき、フランクルが収容された強制収容所内で「クリスマスに解放される」という噂が流れます。

 

しかしクリスマスになっても解放されることはありませんでした。

希望を失った人たちはクリスマス後にバタバタと死んでいきます。

 

全く先が見えない、
いつ殺されるかわからない過酷な状況でも、
希望という生きる意味があれば生きていける。

 

そして意味を失ったときに死んでいく。

 

「夢」や「希望」

「この手をすり抜ける者」

 

は、生きる意味を持たせるためにあるのかもしれませんね。

 

そんな哲学チックなあなたにおすすめなのが「フランクルに学ぶ」です。


僕は「夜と霧」よりもこちらをおすすめします。解釈が素晴らしいんですよ。名著です。

愛の歌も 歌われ尽くした
数多の映画で 語られ尽くした

そんな荒野に 生まれ落ちた僕、君 それでも

愛にできることはまだあるよ
僕にできることはまだあるよ

最後の締め方がまた素敵です。

 

「愛にできることはまだあるかい

僕にできることはまだあるかい」

 

これが、

「愛にできることはまだあるよ

僕にできることはまだあるよ」

 

 

に変化するんですね。

 

不条理な社会、

混沌とした世の中にも、

生きる意味はあるんだ。

 

僕たちには夢や希望、愛がある。

これを確信して締めくくる。

 

見事に一曲の中にストーリーを持たせ、

最後に素敵な答えを導き出す。

 

ほんとに素晴らしいなぁ。

曲だけでも素晴らしいのに、映画とも完全にリンクしています。

 

芸術作品ですね。

感動です。

 

しかもこの曲だけじゃなく、

天気の子の主題歌は全部同じ要素を持っています。

 

またそのうち、

他の曲についても書いてみようと思います。

 

 

では、また!

 

おまけ

天気の子関係のYouTubeを見た覚えがないのに、

なぜか関連動画に出てきた転勤の子〜社員にできることはまだあるかい

見たい方はどうぞ。面白かったです

 

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