【洞察】新時代・令和元年、映画「天気の子」に日本の根幹を学ぶ

天気の子
天気の子
映画に学ぶ

新海誠監督の最新作映画「天気の子」が発表されましたね。

前作「君の名は。」で大感動した僕は、今から本当に公開が待ち遠しい映画です。予告編を見ただけでもかなりワクワクしました。

細部まできれいな映像などに注目が集まりがちですが、僕が思う新海誠監督作品の最大の魅力は、彼は日本という国の本質を知っていることです。

それが新海作品を構成する極めて重要なエッセンスであり、作品の至る所からにじみ出ているんです。

令和元年の幕開けは万葉集が脚光を浴びました。

日本の文化民族性に関心が集まる中、絶妙なタイミングで公開される天気の子。僕は旅行に行くとき、その土地の文化や歴史を勉強してから行くのが好きです。

背景を知ることで、旅が何倍も楽しくなるからです。新海作品には深い背景があります。それは日本の文化や長い長い歴史です。

これを知ることで楽しさが倍増するんです。「君の名は。」がまさにそうでした。今回の記事は、あまり語られていない切り口で天気の子を洞察しています。

一つの視点として楽しんでいただければと思いますが、特にあまり日本のことを知らない人に読んでみてほしいですね。

天気は日本民族にとって肝心要

天気の子,太陽,日本

ー森羅万象に神は宿るー

古来より日本人は自然を敬い、愛し、畏れ、大切にしてきました。

稲は「命の根」と言われるように、日本人にとって命のように大切なものです。五穀豊穣こそが日本人の命を繋ぐ。天気が民族の命運を分けるのです。

縁起のいい日をハレの日と言いますが、日常の至るところに日本人が何を大切にしているのかを表している言葉が残っていますね。

そして日本人は皆、太陽の子。なぜなら日本人の皇祖神は天照大御神(アマテラスオオミカミ)だから。天照大御神は太陽の神様であり、日本を統治してきました。

古事記・日本書紀(通称記紀)に記載されていますが、新海誠監督は記紀を読んでいます。古典に魅せられ、「言の葉の庭」には万葉集の歌がたくさん出てきますよね。

さらっと映画の予告を見るだけでも、天気の子には記紀の要素、とりわけ天照大御神を感じさせる要素が散りばめられていると感じてしまいました。

そもそもこの女の子は天照大御神の…いかんいかん、妄想が尽きません。もとい、洞察を楽しんでいるだけですよ(笑)

「天気」「自然」「太陽」「祈り」

この辺りのキーワードが大きな意味を持つでしょう。僕は「天気の子」というタイトルを初めて聞いたとき、「この映画も間違いないわ」と確信しました。本当に楽しみです♪

いずれにしても、「君の名は。」と同様に日本という国の根幹を知る人が描いた映画だから、深みがあり、潜在意識にある日本人の民族性に共鳴するのでしょう。

ここを前提にして見ると楽しめると思います。

日本人と太陽の関係

太陽,天気の子

・日本人は生命の源が太陽であることを感覚的に知っており、大切にしてきた

・日の本という言葉はそこから生まれた。私たちの命は太陽が元だという意味

・太陽からの恵みに感謝して生きるのが日本人

・日本人とは、太陽に生かされている、日が本で生きていることを自覚している民族である

 

お母さんを太陽と呼んだ日本人

男は自分の妻に対して「日身(カミ)さん」と呼んだ。「カ」カッカッという太陽が燃えている様子を表す擬態語。「ミ」は身体。明るくてあたたかい太陽のような存在だと言った。

江戸時代は「カカア」、歌舞伎では「カカさま」現在は「おあさん」と呼ぶ。日身(カミ)とは太陽の体、太陽の生命であり、お母さんであり、神様である。

先ほど述べた通り、日本の皇祖神は天照大御神であり、太陽の神様であり、女性です。自然、太陽、神、女性、生命というキーワードは、とてつもなく壮大なスケールで関連しており、想像力が追いつかないほどに深い。

ヒロインである世界の秘密を知る少女・陽菜という女性の存在は、このあたりを背景に、楽しみながら観てみようと思っています。

彼女の持つ能力もこの辺が根幹なのかな。

ちなみに、名著「日本のこころの教育」が、僕の洞察に大きく影響しています。そのうち、この本の書評をしてみたいですね。

 
 
そして、何と言っても古事記ですよね。
新海誠監督の映画を深く理解したいと思う方は、一度は古事記を読んで見ることをおすすめします。そのあとで「君の名は。」を見てみると、より深い新海ワールドが見えてくるはず。
 
 
おそらく今後も新開作品はこの路線が続くと僕は思っています。歴史と神話を抑えておくと楽しさ倍増だと思います。
 

 
僕は古事記を数冊読んでいますが、一番オススメなのが竹田恒泰氏の現代語古事記です。
古事記の中で一番売れている本で、10万部以上も売れているそうです。
 
 
古事記ってなんか堅苦しいイメージがありますよね。
 
この古事記は、そんなイメージを覆します。登場人物が多く長い漢字の名前ばかりなので、一見「読みにくい」と思うかもしれませんが、
 
「うぎゃーーー」とか、「シュウォウォウォー」とか、擬態語がたくさん出てくる上に文字通り現代語なので、古事記の中ではかなり読みやすく、楽しく読めると思います。
 
・天照大御神
・伊邪那岐と伊邪那美
・天孫降臨
・因幡の白兎
・三種の神器
・出雲の国譲り
 
などなど、有名な話が目白押しで、これらを知っておくと、神社巡りや国内旅行も楽しくなること間違いなしです。
 
近所の神社に参拝する時もただ参拝するのではなく、何か心構えのようなものも変化しますし、やはり天照大御神や天皇陛下など、日本という国の深い部分を、根幹を感じながら生きることができるようになった気がします。
 
ちなみに竹田恒泰氏は、「君の名は。」のヒロインである三葉(みつは)は、古事記に出てくる闇御津羽神(くらみつはのかみ)だと洞察しています。
 
火の神の首を切り落としたときに、ほとばしった血液から生まれた神です。やはり至る所に記紀の要素が盛り込まれているんですね。

 

祈りこそが本質

天気の子,祈り

さて、この映画で最も重要だと思われるのが「祈り」です。

陽菜が祈ることで曇り空が晴れて太陽が姿を現す。祈りの力の凄さを描いていると思われます。あなたは祈りといえば、真っ先に思い浮かぶのは何ですか?

そうです。


そうなんです。

祈りとは「天皇」そのものなんです。

祈りこそが天皇の本質

そしてその天皇の祖先が天照大御神です。天照大御神の孫の孫が初代天皇「神武天皇」と言われています。

先ほどあげた自然、太陽、神、女性、生命に、祈り天皇が加わり、この映画の世界観が完成します。全部僕の一方的な洞察(妄想)ですが(笑)

 

エンペラーウェザー(天皇晴れ)という言葉をご存知でしょうか?


どんなに激しく雨が降ろうとも、吹雪に見舞われようとも、天皇陛下が来る時間には嘘のようにピタッと止んで晴れる。

そんなエピソードが数多く存在します。興味がある方はググってみてください。天皇の祖先は太陽の神様・天照大御神であり、天皇は祈る存在である。天気の子の根幹はそういうことじゃないだろうか?

重力が眠りにつく

天気の子,歌詞

重力が眠りにつく

千年に一度の今日

太陽の死角に立ち

僕らこの星を出よ

彼が目を覚ました時

連れ戻されたい場所へ

「せーの」で大地を蹴って

ここではない星へ 行こう

「君の名は。」がそうでしたが、曲を含めて映画の世界観を作っていますよね。

それは天気の子も同様でしょう。僕はこの「重力が眠りに着く千年に一度の今日」という出だし部分の表現がとても好きです。

陽菜が空に浮かぶシーンがありますが、この部分を想像させます。千年に一度、重力が眠りにつき、無重力になるタイミングで空に昇るのでしょうか?

ワンピースの空島のような感じなのかな。君の名は。にもあったようなファンタジー的要素も好きです。

それにしても、宮崎駿久石譲のように、新海誠監督RADWIMPSは見事な化学反応を起こしますね。

ブラボー。

【おまけ】ルーク・オザワ氏の作品に「かなとこ雲」が

天気の子,かなとこ雲

激しい雨が前兆の大きな積乱雲「かなとこ雲」がとても印象的ですよね。

つい先日、僕の大好きな情景航空写真家・ルークオザワさんの写真展に行ってきました。

本当に情熱を感じる素晴らしい写真ばかりで、感動したのですが、なんと、ルークオザワさんの作品の中にかなとこ雲を発見。

ルークオザワ,かなとこ雲,飛行機

かなとこ雲をバックに悠々と飛ぶ飛行機。

いい写真だ〜〜。僕もいつかこんな構図で撮りたいなぁ。

もしかしてこの雲の上に陽菜ちゃんがいるのかな?

なんて妄想をしながら鑑賞していました。

完全におまけエピソードでした。笑

おまけ2

さらにおまけ!

こういう替え歌ってネットを見ているとよくありますが、この「転勤の子〜社員にできることはまだあるかい」はなかなか秀逸でした^^

終わりに

令和元年、新時代の幕開けに合わせて、

日本人の心に響く素晴らしい素晴らしい映画になりそうな予感です。

天気の子を観た後もまた書きたいと思います。

最低3回は観ると思います(笑)

では、また!

スポンサーリンク