セッションとラ・ラ・ランドで衝撃を受け、
一気に大ファンになったデイミアン・チャゼル監督の新作映画。
ずーっと前から楽しみにしていました。
さっそく映画館に行ってきましたよ!
ストーリー
アポロ11号の月面着陸から50年。
人類の大偉業、月面着陸を成功させた
誰もが知るアポロ計画の物語。
- NASAのジェミニ計画(アポロ計画の訓練のために生まれた計画)に応募
- NASAに選ばれ、有人宇宙センターで訓練の日々
- ジェミニ8号の船長として史上初のドッキングを命じられる。成功するがジェミニの回転が止まらなくなるも冷静な判断で危機を脱出。
- アポロ1号の内部電源テスト最中にアポロ内部で火災発生。乗組員全員が命を落とす。
- 世間からアポロ計画の批判が高まる中、史上初の月面着陸というアポロ計画のミッションに船長として、アームストロングが任命される。そして…
壮大で静かでリアルな作品
デイミアン・チャゼル監督
「何がそこまで彼らを宇宙へ駆り立て、どんな体験をしたのか。その時の鼓動や呼吸までをも完全に理解したいと思ったんだ。」
華やかで感動的なストーリーと思いきや、
ニール・アームストロング船長の内面を描いた映画で、想像よりもずっと静かで内省的な作品です。
NASAの全面協力と徹底的なリサーチで
前人未到の未知なるミッションをリアルに再現しています。
月面着陸という偉業の舞台裏では、どのような代償や恐怖、努力、喜び悲しみがあったのか、それを知って欲しかったということですね。
他にもソ連との宇宙開発競争も背景の一つしてありましたし、世論はアポロ計画に否定的だったことも初めて知りました。
「宇宙には巨額の資金を投入するのに、
貧困生活の国民には手を差し伸べない。」
この辺りの背景を知ることで、
このアポロ計画の全体像が見えてきます。
僕の感想・洞察
正直この映画は世間ではセッションやララランドほどの評価は受けないでしょう。
とても深みのある映画ですので、勉強会などの題材として使われることもあると思います。
猫町倶楽部のシネマテーブルで課題映画になるんだろうなぁ。行こうかなぁ。絶対楽しいだろうなぁ。
宇宙へのロマンとともに、命をかけてでもやるべきことがあるという信念。
常に死を隣に感じながら生きるということ。
このあたりはかなり深い議論ができそうです。やはりチャゼルはものすごく感性が豊かな人だとこの映画でも改めて感じ取ることができました。
僕は網羅的な学びで実相を掴むことを大切にしていますが、ファーストマンはかなり僕のニーズを満たしてくれます。
まずアポロ計画の全体像を見せてくれています。そして、それとは逆に個人の内面にもフォーカスするという手法を使って存分に魅了してくれました。
この両極を学び統合することが成長に繋がるのです。
僕はファーストマンを学べる映画として
今後もこの映画をアップデートしていくことでしょう。
チャゼルは楽しませてくれますね。
早くも次回作にも期待していますよ。
では、また!